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QNAP TS-230 to UGREEN DXP2800 コンテナ編

移行編に続き、QNAPでもやっていたMRTGをコンテナで動かしてみようと思います。

Dockerアプリ

DXP2800ではコンテナを動かすためにはDockerアプリをインストールします。コンテナの動かし方はQNAP TS-230とほぼ同じです。ただ、TS-230はARMアーキテクチャなのでsk278/rpi-mrtgを使っていたのですが、今回はfboaventura/dckr-mrtgにしてみました。

ついでに前回は手組でコンテナを作ったのですが、今回はDocker-Composeを使って作ってみました。Docker Hubサイトにdocker-composeの記載があるのでほぼそのまま使えます。

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services:
  mrtg:
    image: fboaventura/dckr-mrtg:latest
    hostname: mrtg
    restart: always
    ports:
      - "8880:80"
    volumes:
      - "./conf.d:/etc/mrtg/conf.d"
      - "./html:/mrtg/html"
      - "/etc/localtime:/etc/localtime:ro"
      - "/etc/timezone:/etc/timezone:ro"
    environment:
        TZ: "Asia/Tokyo"
        HOSTS: "コミュニティ名:ルーターIP"
        WEBDIR: "/mrtg/html"
        USERID: 1000
        GROUPID: 1000
        REGENERATEHTML: "yes"
        INDEXMAKEROPTIONS: "--section=descr"
        CFGMAKEROPTIONS: ""
        MRTG_COLUMNS: 2
    tmpfs:
      - "/run"

こんな感じで、プロジェクトからcomposeを張り付けて今すぐデプロイ!

これで、http://DXP2800のIP:8880/ でMRTGが立ち上がります。

コンフィグはDockerアプリをインストールすると共有フォルダにdockerフォルダができるのでその中のmrtg/conf.d/にルータIP.cfgができています。これを使うもよし自分でいじったcfgを使うもよし。*.cfgファイルを読んでくれるので、ここに自分で作ったhoge.cfgを置けばOKです。ただし、ルーターIP.cfgはないと勝手に作られちゃうのでダミーでも置いとく必要があります。データはmrtg/htmlに吐き出されます。

はい。動きました。簡単ですね(笑)

こんな感じです。

蛇足

原因がいまいちはっきりしないのですが、どうやっても403 Forbidnになってしまう現象が発生しました。やったことを書くともともと一般ユーザーだったユーザーを管理者に格上げしてそのユーザーでdockerを操作したらなぜか、MRTGのグラフが表示されず、403 Forbidnになってしまいました。ファイルパーミションは実は全部、777で作られるようで、実際の権限管理は別途やってるみたいですね。ただ、ユーザーは確かにUNIX的に別のユーザーなので何等か想定しない操作をしてしまったんだと思います。結局、コンテナを作り直したら戻りました。ファイルは元のコンテナからコピーすればOKでした。

QNAP TS-230 to UGREEN DXP2800 移行編

DXP2800が届きました~

早速使ってみる

セットアップはYoutube見ればいっぱい動画があるので。省略。

ファイルシステムはスナップショットを取るためにext4じゃなくてBtrfsを選んでいます。

とりあえず、手持ちのSeagate ST8000AS-0002(ArchiveHDD)を1台だけ入れて試しています。ローカルにUSB3.2で繋いで計ってみたらこんな感じのディスクです。

これを、DXP2800に挿して計ってみるとこんな感じでした。測定マシンとDXP2800は2.5Gイーサーで接続しています。まぁ、これは明らかキャッシュでしょうね。

という訳で8GiBでテスト掛けてみました。うーん。ローカルでも8GiBでテストしてみればよかったんですが、やってないのでなんとも言えませんが、HDDの特性くらいまではほぼ出てるって感じですかね。(多分、ローカルでやった時もキャッシュ効果は入ってる?)

ちなみに同条件でTS-230はこんな感じです。(ディスクはSeagate ST8000DM004です)

データ移行

QNAP TS-230のデータをrsyncを使ってコピーすることにしました。

まず、DXP2800にはコントロールパネル-ファイルサービスrsyncを有効にします。アカウントはすべての領域にアクセスできる管理アカウントを指定しておきます。

次に、QNAP TS-230側ではHBS3(Bybrid Backup Sync)でrsyncのジョブを作ります。移行元と移行先を1セットづつしか指定できないので共有分だけJOBを作ります。

あとは実行!

TS-230側は送ってるだけでアップアップですね。他のこと全然できない感じです。

対してDXP2800は余裕で、実は裏でインデックス作成、サムネイル作成が流れているんですが、楽勝な感じです。メモリが多いのでふんだんにキャッシュしてるのか、HDDへのアクセスもまとめて書いてる感じでHDD負荷も低いです。

あと、割とどうでもいいことではあるのですが、ネットワーク同じグラフが2枚出るんですよね。。。DXP2800はNICは1ポートなので1つでいいのですが、UGOSが共通で2つある前提のUIなんでしょうね(笑)

というわけで、写真アプリも稼働させてみました。サムネイル作成と顔認証を同時に走らせています。

さすがにCPU温度は高めになって静かだったFANが時々速く回って前面から熱い空気が出てました。しばらく見てましたが、最大CPU使用率は80% 程度、温度は75度程度といった感じですね。まぁ、問題ないかと。

ちなみに、消費電力は12W~33Wくらいでした。HDDが1つしか入ってないので、もう1個足すと+5Wくらいになると思います。

そして写真機能QuMagieより機能多いですね。

人物識別、写真内テキスト識別、類似識別、オブジェクト識別、ペット識別、センシティブなコンテンツ自動判別、画面識別、モデルトレーニングなどのモジュールをインストールできるようです。まだ全部は使ってみてないですが、特定の映像に反応するようなカスタマイズ学習もできるようなので、そのうちやってみようと思います。

スマホからのリモートアクセスも快適。やっぱりハードリソースに余裕があるとぬるぬる動く感じですな。TS-230はメモリ不足で多分、スワップインしてからリモート接続って感じなんだと思うんですよね。そりゃ遅いは。。。

HDDミラーは遅いのでSSDキャッシュを入れようかと思っていたのですが、この感じだと要らなそうですね。持つべきものはメモリかな(笑)

総評

  • 裏で写真識別などが動いていても普通に使える
  • 写真アプリ思ったよりすげー
  • スマホアプリも結構快適

次回

コンテナ上のMRTGとかを移行していこうと思います。